メモリーズ楽曲制作にあたって |
1・初めて入院させた時のこと |
私は今、私の猫たちと一緒に暮らしていますが、17年間、一緒に暮らしてきた猫を2003年に亡くしました。 その猫を初めて動物病院に入院させた時のことです。通常、動物病院では預かっている動物は小さなオリの中に入れておきます。 私の猫もそのオリの中に入っていたのですが、私は帰宅する前にもう一度、自分の猫を見たいと思いました。そして見に行くと、猫はその時ちょうどオシッコをしようとしていましたが、私を見た瞬間、このまま捨てられると思ったのでしょう、オシッコをするのをやめて、急いでそのオリの鉄の棒のところに来て、後ろ足で立って、前足でしっかりとその鉄の棒を握りしめ、私を見つめて声をあげてなきました。私も目頭が熱くなりましたが、猫にとっては不安と恐怖でいっぱいだったはずです。 それから17年と10カ月間、一緒に暮らし、最後は私の腕の中で静かに旅立っていきました。 この猫との出逢いがこの曲を制作するきっかけになりました。 |
2・治療費、そして殺処分の実態 |
亡くなる2週間前までは毎日のように病院に通い続けました。 保険などは効かないため、治療費も決して安くはありませんでした。いま生きている猫たちも18歳の高齢で、腎臓が弱ってきているので、週に1回の点滴と飲み薬だけで、毎月かなりの額になります。この猫たちと最後まで一緒に暮らすことを誓ったので、お金のことも含めて覚悟はできているのですが、ふと思うことがあるのです。私といま暮らしている猫たちは、亡くなった猫も含め、写真の通り雑種で捨て猫たちです。 一応、冷暖房は完備してある私の家で食事をし、一緒に楽しく暮らし、毎週病院にも通っています。しかし、同じ動物でもその一方で飼い主に捨てられ、殺処分(さっしょぶん)される犬や猫たちが年間、約23万匹もいるのです。 それも"薬物による安楽死"ではなく、"炭酸ガスによる窒息死"です。 しかし、こうした殺処分の現状を作っているのは実は動物収容施設ではなく、捨てる側なのです。 現に私が撮影を許可して頂いた施設では、殺処分数を減らすべく日々、積極的な努力をなさっておられます。 *殺処分…動物を生きたまま殺してしまうこと *残念ながら2009年、1月14日にチャミ ![]() 2010年、11月30日にミー ![]() (2010年、12月記) |
3・音楽で伝えたい |
私はいつしか「自分と一緒に暮らしている猫たちさえ幸せであればそれでいいのだろうか」「殺処分を待つオリの中の猫がもし自分の猫だったら…」と自分自身に問いかけるようになってきました。 今この瞬間にも数多くの動物たちが殺処分されているという悲しい現実があります。冷たいオリの中で自分の飼い主を必死に呼んでいるかもしれない犬や猫たちの姿を想像すると、いても立ってもいられなくなりました。 私の猫など、毎週点滴に連れていく動物病院の診察台の上でさえ、いつもブルブル震えているのです。実際に殺処分される犬や猫たちは、どんなに恐ろしい思いをしているのでしょう。そう考える時、「何とかしたい」「何とか彼等を救いたい」という思いが日を追うごとに強くなってきました。そこで、今の自分に何かできることはないかと思い、音楽によって訴えようと考え、この楽曲「メモリーズ」を制作しました。 |
4・動物愛護団体への寄付について |
ダウンロード料金は無料です。(但し接続時の通信費用は除く) ぜひ、ダウンロードしてお聴きいただきたいと思います。 そしてもし、この曲を聴きていただいた方の中で、動物たちを救うために何か自分にできることをしたい、という気持ちを持たれた方は、動物救済の一つの手段として、各動物愛護団体(下記リンク集参照)へ皆様のできる範囲内での寄付をお願いできればと思います。 尚、この曲の女性バージョンの演奏及び歌は、歌里涼さんが私の主旨に賛同してくれ、無償で提供してくれたものであり、また作曲のMasA君も無償で引き受けてくれました。あくまでも善意の意志ということで皆様のご理解とご協力を心よりお願い申しあげます。 |
日本全国動物関連サイトリンク集 |
私はどこの動物愛護団体にも所属しているわけではないので、たくさんある動物愛護団体の中で「ここが一番良い」とは言えません。どの団体の人たちもそのほとんどがボランティアで活動しているのが現状です。 |
Silver Ray Shadow (2005.8 記載) |
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